思い出のジャガイモ

い出のジャガイモ
少し不思議な話をします。


昔…かな、もう4年は前でしょうか、オレが東京に住んでたころに
1回、RGBさんという友が
遊びに来た事がありました。


彼はうまいものが大好きです。特にラーメンにはこだわりがあり、オレのような「何でも大好きー」みたいな人ではありません。料理を作るときも、オレのような「目分量で適当でいいっしょ、どうせ俺が食うんだし」ってんじゃなく、「確実にうまいもの」をつくろうとします。


そんなRGBさんが東京に来た時に、オレの作る飯じゃなんだな〜と思い、飲み屋に行ったりしたんです。
確かそこでは結構おいしいものを食べたはずです。
そして、今、その彼と電話をすると、たまーにその話になるんです。それで、よく話すのが
「あの時食ったじゃがいも、サイコーだったよな!」
という話をするんです。


飲み屋ではジャガイモなんか食っちゃいません。
ジャガイモを食べたのはオレの部屋でした。


このとき上京したRGBさんオレの部屋に数日泊まったんですが、夕飯を食べた後に深夜0時くらいにふと、
「なぁ、腹減らね?」
「そだね、じゃがいもでもふかすか、レンジで数分やれば食えるよな」


ちょうど、その時オレが安かったからバカみたいに買い込んだジャガイモが10kgもあったんです。
もちろん味付けなんて適当です。
皿を2枚位出して、ケチャップ、マヨネーズ、塩コショウ、醤油。飽きたら味付けを変えて食べる。そんなもんです。


でもうまかった。あの時の味はオレも忘れられません。
初めて冒険をしたような、初めてキャンプをしたような気持ちだったような覚えがあります。きっとRGBさんも同じような気分だったに違いない。


昔はたくさんあったけど今はこんな気持ちになる事は本当に滅多にないですね。きっと大人になってしまったからでしょうかね。


また、あの時のじゃがいも食べたいなー。
こういう思い出みんなも結構あるんじゃないかな?